仲村一男のエッセー

 

岸和田祭が終わったが、泉州路ではこれから十月ごろまで秋祭りでにぎわう。そうして、いずれも「だんじり祭」である。
毎年地車のひきだしは、早朝の五時ごろで、前の晩から夜通し太鼓の音が聞こえている。暗いうちから何台もの地車が、いせいのよいかけごえと祭ばやしを響かせて、表の通りを走ってゆく。
だんじり祭は荒っぽい祭で、けんか祭の異名もあるが、絵や写真の材料にはおもしろく、カメラをもった人たちが、外人もまじって、あちこちでパチパチやっている。(独立美術会員)

※「季節の素描」欄(新聞掲載分・紙名・掲載日等不明)

 

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