仲村一男のエッセー

 

この頃は毎日午前中、駅前の喫茶店に出掛けます。あちらに居た時、随分方々の喫茶店を廻りました。外人に交じりポツンと一人で飲んだコーヒーの美味しかった事。この間もテレビで台風情報が出ているのに、相も変らず喫茶店通いなので、家内に「欧州ボケ」だと云われました。今年は闘牛を描いていますが、相手があまりに美しいので、中中の難産です。八月の一番暑い頃にスペインに居たので、今も毎日思い出しつつ楽しんでいます。

 

※「第35回独立美術展集」(1967)


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