仲村一男のエッセー

 

四、五年前から誕生日ごとに果物のなる苗木を買つて来て子供達が植えて居る。昨年植えた葡萄が十ふさ程青い小さな実をもつて居る。枇杷、柘榴、柿、桃と年を取るごとに庭がせまくなつて、子供達の遊び場が無くなつて来た。其の内広い所へ引越をしたいと思つて居るが、そんな時果物の木を皆トラックにつんで持つて行こうと今からいつて居る。

 

※「関西独立」(1956.1)

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