仲村一男のエッセー

 

裏にある泉水を少し広くして、鯉を始め金魚や鮒、もろこ、メダカなど飼つている、雨のあけの日なんか子供達と家内まで総出で近所の小川へ魚取りに出かける。朝起きるといつもの様に泉水の側にしやがんで、指を水の中にいれるとコツコツさわりに来る。今年も独立展に鯉のぼりを描いているが大変助けになる。おなかの大きい金魚を観ていると、こんな鯉のぼりが出来れば面白いのにと思つている。

 

※「関西独立」(1956.1)

 

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